遂にあのビットコインが法定通貨に!

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

ビットコインの様な暗号資産は投機的で値動きも大きいので、実際の通貨の様な役回りは難しいと思っていましたが、最近はビットコインに関して大きな動きが多くなっていますね。

 

テスラが自動車の決済にビットコインをOKにしたり(そして停止にしたり…)、大企業が資産の一部にビットコインなど暗号資産を組み入れたり(身代金支払いに使われたり…)とそのニュースの度にビットコインなど暗号資産は大きく値を上下させています。

 

そんな中、遂にビットコインを法定通貨として認めた国ができました!

 

2021610日 日経新聞朝刊

「エルサルバドル、ビットコイン法案可決」

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72745100Z00C21A6EE9000/

 

以下引用

【メキシコシティ=宮本英威】中米エルサルバドルの議会は8日、代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコインを法定通貨にする法案を賛成多数で可決した。ビットコインの法定通貨の採用は世界で初。仮想通貨は利便性が高いものの、不安定な価格変動は通貨の基本機能である決済上のリスクになる。法定通貨として定着するかは予断を許さない。

引用終わり

 

記事によるとエルサルバドルは人口640万人の国で、米国に多くの移民がいるため、外国からの送金がGDP2割を占めるようです。

 

また、人口の7割が銀行口座を持っていないこともあり、ビットコインを活用することで、より多くの外国で働く労働者からの親族への仕送りが増え、結果としてGDPも増加するという狙いもあるようですね。

 

また、ビットコインはマイニング(採掘)を行うことで量が増えるのですが、それには多くの電力を必要とします。※そのため環境負荷が高いことも問題といわれています。

 

これも地熱発電を行っているエルサルバドルでは、クリーンな地熱発電(本当にクリーンではないかもしれませんが…)でマイニングもしていくようです。

 

しかし、一方ではこんな記事もあります。

 

202169日 日経新聞Web

FBIの本気 ビットコイン揺さぶる」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN08EZF0Y1A600C2000000/

 

以下引用

8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続落した。もみ合うダウ平均とは裏腹に急落したのが暗号資産(仮想通貨)のビットコインだ。8日のビットコイン価格は一時前日比で約1割下落した。米燃料パイプラインのサイバー攻撃の身代金支払いでビットコインが使われたことを受け、米政府が暗号資産への規制を強化するとの見方が投資家心理を冷やしている。

米情報サイトのコインデスクによると、ビットコインは8日に前日比で約1割安い31000ドル台前半をつけた。4カ月半ぶりの安値で、4月の最高値(約64800ドル)と比べ半値以下だ。「3万ドルを割ると途方もない売りが広がるかもしれない。長期的なビットコイン強気派も神経質になっている」。米オアンダのエドワード・モヤ氏は説明する。

ビットコインは今年に入り乱高下を繰り返した。主役は米テスラの創業者、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)だった。2月にテスラがビットコイン15億ドル(約1600億円)分を購入したことで価格は急騰した。一方5月には、マイニング(採掘)による環境負荷を背景にテスラ車購入代金のビットコイン決済を停止し、売りが広がった。

引用終わり

 

記事の通り、パイプラインのサイバー攻撃の身代金支払いにビットコインが使われ、FBIはそのビットコインの流れを突き止め差し押さえるという、サイバー空間での犯罪と大捜査が行われたのですが、犯罪に利用されたことや、絶対に追跡できないといわれてきたビットコインの流れも天下のFBIには通用しなかったこともあり、暗号資産自体の信用がいろんな意味で棄損したかも知れません。

 

この記事の最後は(以下引用)

「いつものことだが、私は最終的には政府が勝つと考えている」。ソシエテ・ジェネラルのキット・ジャックス氏は、今回の事例は国家が金融システムに対して持つ力を示したと指摘する。ビットコインの投資家が向き合う先はマスク氏から政府や捜査当局に移り、市場を揺さぶる要因となる。

引用終わり

と結んでおり、今回のエルサルバドルの件も合わせて今後の動向が気になりますね。

 

私の現状での結論は、やはり、個人の長期の資産形成には暗号資産は不要であり、もっと堅実に(退屈かも知れませんが…)着実にお金にも働いてもらえる投資手段を選択するべきですね。※趣味で買うのは反対はしませんがあくまでも趣味程度で!

 

今日もありがとうございました。

 

 

あきたで出産・子育てガイドブックに取材記事が掲載されました。

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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