2019年

9月

07日

公的年金は本当に大丈夫か?財政検証を検証してみると…

 

 

こんにちは。

 

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

 

 

今日は公的年金の財政検証に関する日経新聞の記事から。

 

 

 

老後のお金 財政検証(下)年金「大幅減」に潜む誤解 代替率ほどは減らず

 

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190907&ng=DGKKZO49501410W9A900C1PPE000

 

 

 

財政検証で取り上げられた「所得代替率」(現役世代の平均賃金の何%程度の年金を受け取れるか)ですが、現在約62%なのが、将来50%以下に低下していき受給中も年々下がっていくという検証結果となっていました。

 

 

 

記事によると、この「所得代替率」の減少は一般的に受給額の大幅な減少をイメージされているが、それは誤解であり、実際には受け取れる年金額はあまり減らず、現役世代の給料が上がるので「所得代替率」が減って見えるだけとしています。

 

 

 

そのため、年金を受け取って生活する事を考えれば「所得代替率」ではなく「購買力」となる「年金額」を見て判断するべきで、そう考えれば年金の財政検証結果は「老後をある程度きちんと支え続けることを示す」(久留米大学塚崎教授)ものとしています。

 

 

 

しかし、これは本当でしょうか?

 

 

 

今回の財政検証ですが、専門家の間で話題となっているのは、将来を予想する上でのケースⅠ~Ⅵまでのシミュレーションの前提で(経済状況や物価上昇、賃金上昇などについて6つの仮定を基に年金財政を試算しています)、6つの前提全てにおいて(最悪のケースも含めて)実質賃金(=名目賃金上昇率‐物価上昇率)が上昇しているというところです。

 

 

 

実は日本では実質賃金が全然上がっていません。

 

 

 

2013~2018年までの6年間(アベノミクスで景気は良かったはずですよね)で見ても実質賃金がプラスだったのは2年だけで、6年間で実質賃金は累計マイナス3.9%となっています。

 

 

 

にも関わらず、今回の財政検証の前提では最悪のケースでも実質賃金が年間0.4%の上昇となっているのです。

 

逆に言えば、実質賃金が上がらないシミュレーション結果は公表などできない結果だったのかも知れませんが、現実は実質賃金は下がっていることを考えると、現実的なシミュレーションを示した上で、国民に資産形成を促したり、年金受給年齢を68歳からにするなどのアナウンスをしたりするべきではないでしょうか?

 

 

 

野党政治家から、試算の前提が甘すぎる「バラ色の前提」と揶揄されましたが、残念ながらそう言われて当然の内容ですね。

 

 

 

秋田県ではイージスアショアの調査や説明などで防衛省の杜撰な対応があり反感を買いましたが、今回の年金財政検証でも、「どうせ分からないだろう」という感覚があったのかは分かりませんが、国民を欺くような内容であったことは非常に残念であり、また非常に怖いことと思いました。

 

 

 

何れにせよ、老後は「国に頼る」ではなく、「自分で守る」という姿勢で備えた方が良さそうですね。

 

 

 

今日もありがとうございました。

 

 

 

ご相談はこちらからどうぞ

 

 

 

2019年

9月

05日

ライフプランとは何か!?

 

 

 

こんにちは。

 

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

 

 

今日はライフプランについての雑感を

 

 

 

ライフプランとは何なのかと聞かれることも多々ありますし、そう思っている方も多いでしょう。

 

 

 

人生計画と直訳してみても、イメージが難しいところかも知れません。

 

 

 

私は、ライフプランとは「自分を知ること」であり、その上で「自分の人生を生きるために一旦立ち止まり、足元を見てから将来について話したり書き残したりすること」であると思っています。

 

 

 

よく、老後にはいくら必要か?とか、生命保険の死亡保険金はいくらあれば足りるのか?などお金に関する「いつ」「いくら」という部分にフォーカスされがちですが、それすら個々人の考え方によります。

 

老後に時間があるのだから、海外旅行に行きまくりたいし、美味しいものも沢山食べたい!という方には当然沢山の資金が必要でしょうし、老後も年金を貰いながらも働けるだけ働き、慎ましく生活したいという方なら当然資金もそこまで必要ないでしょう。

 

また、同じように家族がいる方であっても、自分の死後も家族がお金で困らない様にする事が大切!という方と、自分が死んだあとのことは考えたくないし、関心もないという方では必要な保険もことなるものです。(必要性は別にして)

 

子供の教育資金も、子供には好きな進路に行かせたいしその為なら生活を切り詰めても構わないという方と、大学費用は国公立進学分しか用意しないから足りないものは奨学金やアルバイトで補うべきという考えの方では大きく異なります。

 

 

 

この様に、「〇〇資金」といってもその方の価値観で全く違うものになります。

 

 

 

ところが、我々日本人はついつい「平均値」を気にしてしまいます。

 

ですから、「老後2000万円問題」のときにも、2000万円という数字が独り歩きして、2000万円あるから大丈夫とか、ないから不安などという単純な話になってしまった感がありますね。

 

 

 

でも、大切なのは、「自分の価値観」で生きる「自分らしい人生」であり、自分がどういう人生を送りたいのかを考え、深く想像し、その為には今何をすべきかという行動指針もできるでしょうし、自分らしい人生に係る必要資金も算出できてくるはずです。

 

そうすると、子供の教育資金も住宅資金も老後資金もその他の資金も「自分にとって」の必要額が分かりますから、それを「いつ」「いくら」のマネープランに当てはめてみて、実現可能かどうかをシミュレーションしてみるという、私のような独立系FP

 

行っている一般的な「ライフプラン」になります。

 

 

 

最近の傾向として、「住宅購入したいのでお金の相談をしたい」という方や「老後資金をしっかりと準備できるか不安」という方の相談が多いのですが、お金の面よりもご自身の価値観(夫婦の場合はお互いの)を知る良いきっかけとなったという感想を頂くことも多く、私と話すことが「一旦立ち止まり、足元を見て将来を考える」ことのきっかけになるようなFPを目指している上で励みになります。

 

 

 

改めて、私のようなアドバイザーの仕事は、「答えを教える」ではなく、「一緒に考えることで問題を整理したり、解決するための糸口に気付いたりして、選択肢を持ってもらうこと」であり、「ご自身が選択した解決策の実行支援を行うこと」もまた大切な仕事であると思いました。

 

 

 

平均値と比較するのではなく、

 

自分の価値観と自分の人生の歩調を合わせて、幸せに生きるためにも、「ライフプラン」をぜひ行ってみてはいかがでしょうか?

 

 

勿論、ご自身で行うことも大変有意義なことですし、ご夫婦で行えば尚有意義でしょう!

 

 

 

第三者のアドバイザーがいた方が良いという方はぜひご相談ください。

 

 

 

ご相談はこちらからどうぞ。

 

 

 

今日もありがとうございました。

 

2019年

8月

30日

常識は変化する!?自己責任を果たすために知っておきたい新常識とは?

 

 

こんにちは。

 

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

 

 

昨日はピクテ投資顧問のセミナーに参加してきました。

 

 

 

ピクテ社はスイスのプライベートバンク(富裕層専門の資産管理会社)で、現在は運用商品の開発も行っている創業210年超という老舗中の老舗です。

 

 

 

冒頭にピクテ社のPR動画が流れていましたが、その中で記憶に残ったのは、

 

 

 

「責任」とは決して与えられる「義務」ではなく「自分の義務でないことへの責任」であり「他人や次世代の為の責任」である。というような言葉です。

 

 

 

自己責任とよく言いますが、それは確かに与えられる「義務」ではなく、家族や次世代(孫やひ孫以降の世代)のために行うことも含まれていると考えると深いものがありますね。

 

「責任の範囲」が大きければ大きいほど、その方の器が大きいということでしょうし、流石210年も続く「責任の範囲が広い会社」のPVだなと感心した次第です。

 

 

 

 

 

このピクテ社は、「ピクテアカデミー」という私のようなアドバイザー向けに、学習動画や毎日のレポートを作成していたり

 

今回のように全国の銀行などと提携して一般の方向けのセミナーを行ったりして、しっかりと情報提供を行って顧客の金融リテラシーを上げた上で選んで頂くという姿勢も流石!と思える会社です。

 

 

 

 

 

さて、今回のセミナーでは、昨今の世界情勢は不安定であることから、

 

 

 

「これからどうする?50代からの資産運用戦略」

 

 

 

というテーマで10~20年位の運用期間でどう資産を守るかについてのお話しでした。

 

 

 

 

 

とはいえ参加者は若い女性が多く(共同開催の某銀行の行員かもしれません)50代付近の方は数名程度でしたが…

 

 

 

内容としては、米中貿易戦争やブレグジット、日韓や中東の問題など世界中に火種がある「不透明」な時代にあり、運用の世界の常識が通じない時代になっているという前提を丁寧に説明されてました。

 

 

 

その中で分散投資の常識である、株と債券への分散があまり意味をなさなくなっているという話がありました。

 

実は90年代後半から2000年代には既に、株と債券への分散効果は薄れており、それでも投資セミナーなどでは必ずと言って良いほどこの「過去の」常識の話しをします。(それはそれで投資の基本としては意味があるのですが)

 

ですから、私も顧客に対してアドバイスをする際には、こういったことも踏まえてしっかりした分散投資をお勧めしていますが、これはなかなか本やネットでは手に入らない情報かも知れませんね。

 

 

 

今回は、分散投資の常識を「株と債券」ではなく「リアルアセット」も混ぜることを提案していました。

 

 

 

リアルアセットとは現物資産と訳されますが、例えば「金」とか「不動産」とか「ワイン」や「時計」なども当てはまります。

 

投資で有名なのは金や不動産投資でしょうね。こういった投資も含めて分散投資をした方が良いですよというお話しです。

 

セミナーではバイオリンを例にしておりましたが、1960年に1.8万ドルだったバイオリンが2015年にはなんと850万ドル!と416倍にもなったということでした。

 

 

 

また、危ないかも知れない投資先としてもいくつか取り上げておりましたが、銀行がよく売っている投資商品だったので、銀行からしたら前に売った顧客リストに営業をするのに良い資料かも知れませんね(汗)

 

 

 

いずれにせよ、時代が変われば常識も変わるのは世の常です。

 

 

 

私も「責任」を果たすためにも、仕事は勿論、仕事以外でも、常識に囚われ過ぎないように心掛けなければいけないなと改めて感じました。

 

また、11月にも秋田でセミナーを行うようです。ご興味ある方はぜひ参加してみて下さい。

 

 

 

今日もありがとうございました。

 

 

 

 

2019年

8月

29日

年金財政検証から改めて思ったこと

 

 

こんにちは。

 

 

 

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

 

 

27日に厚生労働省から発表があった「年金財政検証」ですが、どうお感じになられたでしょうか?

 

 

 

日経新聞8/28朝刊

 

年金、68歳まで働く必要 制度改革急務 いま20歳が現状水準もらうには 財政検証

 

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190828&ng=DGKKZO49054290X20C19A8MM8000

 

 

 

以下引用

 

厚生労働省は27日、公的年金制度の財政検証結果を公表した。経済成長率が最も高いシナリオでも将来の給付水準(所得代替率)は今より16%下がり、成長率の横ばいが続くケースでは3割弱も低下する。60歳まで働いて65歳で年金を受給する今の高齢者と同水準の年金を現在20歳の人がもらうには68歳まで働く必要があるとの試算も示した。年金制度の改革が急務であることが改めて浮き彫りになった。

 

引用終わり

 

 

 

5年に一度行われている、公的年金制度の健康診断とも言える「財政検証」ですが、ザックリ言えば制度の維持は問題ないという結論となっています。

 

 

 

今回は6パターンの将来予測(経済成長やインフレ率、賃金上昇率・運用利率など)を基に試算されていますが、一番良い予想でも年金給付水準は今よりも16%下がるという結果です。

 

 

 

記事にもある通り、20歳の方が今と同じ水準の年金をもらうには、689カ月まで働けば良いということになっており、約9年多く働く必要があります。

 

 

 

このように、公的年金は少子高齢化と低成長経済の中で先細っていくのですが、問題はそれを見越して人生設計をしていない方が大半ということでしょう。

 

 

 

年金が減っていくことに対する対策は

 

  1. 老後を減らすこと(長く働くこと)

  2. 少ない年金でも生活できるように節約した生活を送ること

  3. 老後までに資産を形成しておき、その後もお金に働かせること

 

3つの単体もしくは組み合わせしかありません。

 

 

 

その中で③で備えようとする方向けに、国もiDeCoやつみたてNISAなどで効率よく資産形成できる制度を作り、「貯蓄から投資へ」を促していますが、この20年給料も上がっていない状況ではなかなか資産形成も難しいですし、何より「投資」ってよくわからないものにお金を預けることに躊躇する方が多いのは当然と思います。

 

 

 

アメリカや欧州の学校では小学校くらいから、経済の仕組み教育の一環として金融教育を行っているようです。

 

ですから、企業するゲームを通して「株式や債券の仕組み」などを学び、投資についても一定程度の理解があるという状態だったわけで、そこに税制優遇した資産運用(日本でいうiDeCoNISA)が出来て加入者が増え、国民に広く投資が浸透した訳です。(80年代ころまでは今の日本人と同じように投資は一般人のものではなかった)

 

 

 

日本でもこういった「金融教育」を早い内から取り入れるべきと思いますし、大人も学ぶべきと思います。(金融知識がある程度あれば、金融機関に半ば騙されるようなことも減るでしょう)

 

 

 

しかし、こういった事にはどうしても行政や政府の力が必要です。そして残念ながらこういったことに力を入れている政治家などもおりませんし、行政も極めて消極的です。

 

 

 

ですから、「貯蓄から投資へ」と思っても、何から始めたら良いかも分からないというのが現実ではないでしょうか?

 

 

 

そういった方のためにも、私のような「独立系FP」が必要とされる時代になっていると思い、こういった年金の記事を読んで、改めて自分の仕事の必要性と責任を感じました。

 

 

 

こういった事を機会に、あなたも今一度、ご自身の将来像(こうありたいな)をイメージしてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

そして、私がお力になれそうな事があれば、ぜひご連絡下さい。

 

 

 

お問合せはこちらからどうぞ。

 

 

 

今日もありがとうございました。

 

 

 

2019年

8月

27日

進む食のデジタル化!

 

 

 

こんにちは。

 

 

 

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

 

 

今日は少しFP分野から離れて面白い記事を紹介しますね。

 

 

 

私の「おいしい」をボタン一つで 食のデータ化

 

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO4890475023082019TL1000?disablepcview=&s=1

 

 

 

以下引用

 

オンラインですし店を予約すると、健康状態を調べる検査キットが送られてくる。返送するとデータが解析され、予約客ごとに「ヘルスID」が発行される。そして予約の当日、店の扉を開けると、料理人の後には冷蔵庫や流しの代わりに壁一面の機械やカートリッジが控えている。3D3次元)プリンターで積層したり、ロボットアームで食材を削ったりして提供されるすしはヘルスIDに基き、客に最適の栄養状態にとどまらずおいしいと感じる味に調整されている

 

引用終わり

 

 

 

記事に紹介されているのは、2020年にオープンを目指しているという、まったく新しいスタイルのすし店「寿司シンギュラリティ東京」を構想している、広告代理店である電通のアートディレクターが手掛けるプロジェクトです。

 

 

 

見た目はとても美味しそうとは思えないような、真四角な寿司もどきが写真にはありますが、イカを3Dプリンターで城の形に切り出すなど、いかにもデジタル!という造形のものも見られます。(食欲が沸くとは思えませんが…)

 

 

 

このプロジェクトの凄い点は、味覚や体調などに合わせた料理をインターネットを介してどこでも出力できるようにしようというところです。

 

 

 

これが実現すると、3Dプリンターと特殊なカートリッジがあれば、自分の好きな料理をダウンロードして出力して食べる事ができるようになります。

 

 

 

食事となるとまだまだ先の話しかも知れませんが、お茶の世界ではすでに実現しつつあるようです。

 

 

 

以下引用

 

ポットに水を注ぎ、専用の茶こしに茶葉をセットする。スマートフォンの専用アプリからデータベースにある同じ茶葉を選ぶ。ポット内蔵のセンサーに指を置くと、脈拍や体温のほか、室温や明るさといった環境データを取得。飲む人に最適な抽出条件でお茶を入れてくれる。年齢や性別、ストレスの度合いによって、最適な抽出条件が異なるという予想を立てている。例えば、脈拍が多く、室温が高ければ、「ストレスが高い」と判断して通常より低めの水温でじっくり抽出する。飲んだ後にアプリからお茶を評価すると、このデータが蓄積され、好みのお茶やいれ方が浮かび上がる。

 

引用終わり

 

 

 

このように、その昔、豊臣秀吉に若き日の石田三成が行ったようなサービス(戦国好きの方以外には分かりにくいですね(汗))をデジタルでできてしまうなんて驚きです。

 

 

 

「デジタルって冷たい」印象がありましたが、対象者にとっての個別サービスを行うのに実は適しているようです。Amazonのサイトに行くと、過去の履歴から「あなたにおすすめ」という感じで商品を選んでくれますが、これも非常に精度が高くて「自分の好みを誰よりも知っている!?」と錯覚してしまうのは私だけではないと思います()

 

 

 

こういったデジタル化の波が今後も様々な分野で発達し、20年後には随分違った世界になっているでしょうね!

 

 

 

楽しみでもありますが、何となく怖くも感じてしまうところが、もしかしたら「昭和生まれ」な感覚でしょうか…。

 

 

 

今日もありがとうございました。

 

 

 

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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