保険で貯金を再検証

こんにちは。

 

秋田のファイナンシャルプランナー、土田茂です。

 

今日は改めて保険での貯蓄は有利なのかを検証してみます。

というのも、私も情報収集のためメルマガをいくつも(多分20個くらい!)登録しているのですが、あるメルマガで「生命保険で貯金は愚策という意見は保障を無視している!」という記事があったため、真摯に!?検証してみようとなったのです!

 

まず、生命保険で貯蓄すると保障がついてくる!という意味ですが、終身保険という一生涯の保険で貯金機能もある保険があります。例えば、30歳男性が65歳まで掛金を支払うと掛金を払い終わった以降も保障は一生続き、解約するとお金も貯まっているので、生きてても使え、死んでも使える万能な保険!という意味です。ですから、その貯金機能だけでみるのではなく保障機能も評価してよ!という事なのでしょう。

 

実際、保険にもなっているわけですから、万が一掛金を払い終える前、例えば35歳で亡くなってしまった場合は掛けた金額よりも大きな保障が得られるわけですから一理ありますね。

さらに掛金も満期まで支払っても、掛金合計は死亡保障金額より少ないのでそこもメリットだということです。これも一理あります。

 

では保険で貯金も悪くない!となるかと言えばどうでしょうか?

 

そこで検証です!

 

条件:30歳男性 必要保障額約6,000万円(必要保障額は年齢が上がるにつれて徐々に減っていくという一般的な条件としています)掛金は65歳まで払い込み。

①保険で貯金もする  終身保険500万円+収入保障保険(掛け捨て保険)保障月額13万円65歳まで

②保険は保障のみ貯金は別  収入保障保険(掛け捨て保険)保障月額15万円65歳まで

 ①との掛金差額を貯金(運用)に回します。

※収入保障保険とは、万が一の際に給料のように毎月定額を満期まで受け取れるタイプの保険です。

※ある国内生保会社の保険設計書に基づいております。(すべて同一の会社)

 

①は保障金額として13万円×12か月×35年+500万円なので5,960万円の保障

②は保障金額は15万円×12か月×35年なので6,300万円の保障となります

 

①の場合は65歳時に解約すると終身保険にお金が貯まっているので、約420万円が貯まっています。(保険会社により多少変動あり)もちろん解約しなければ死亡保障も一生涯500万円残ります。

 

②は65歳以降の保障はありません。ですので①との掛金の差額をいかに資産形成できるかが勝負です!①と②の掛金差額は9,500円でした。(これも会社により多少変動あり)

では9,500円を貯金すると(金利0%とします)

9,500円×12か月×35年=約399万円!

これでは保険で運用した①の方が有利です!

 

では何%で運用すると②が有利になるのでしょうか?

まず①の65歳時の解約返戻金420万円と同等に貯めるには

金利0.3%/年で到達します。

 

では次に①の死亡保障額500万円はどうでしょう?

金利1.3%/年で到達です。

 

では逆に私のクライアントさんの中でも保守的な運用目標である3%ではいくらになるか?

なんと約700万円です!

因みに5%ですとなんと1,080万円です。

 

ということで結論。

2%運用以上の金利で運用をする、もしくはインフレリスクを回避したいなら保険で貯金は愚策。

資産運用は銀行預金オンリーで将来インフレにはならないという方は保険で貯蓄をするのもあり!

 

といったところでしょうか?

皆様はどうお感じになられましたか?

 

自分で運用したいけどやり方がわからない!という方はこちらからどうぞ。

今日もありがとうございました。

 

※久しぶりの投稿となります(汗)やはり文章を書くって難しいですね。

あきたで出産・子育てガイドブックに取材記事が掲載されました。

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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