リスクマネジメント~保険の考え方~

こんにちは。

 

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

今日はリスクマネジメント、保険の考え方についてです。

 

今週は台風による関西での大きな被害があり、また、北海道では震度7という巨大地震があり、多くの犠牲者を出してしまいました。

 

被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

 

こういった突発的であり、予測もまた予防も困難な事象は自然災害だけでなく、事故や病気など様々な事で起こりえます。

 

そこで人類が考えた仕組みが「保険」という制度です。

 

保険とはこういった避けようもないリスク(もちろん予防はするにしても100%は防げません)に対して平時にお金を出し合って被害者を救済する制度です。

また、FP的に言えば「ライフプランは健康で働き続けられることが前提」になりますから、ライフプランがこういったリスクで崩れてしまわない様に掛けるのが保険です。

 

国や公共団体が行う「公的保険」と民間企業が行う「民間保険(こういうかは分かりませんが…」があり、FPとしては、「まず公的保険をしっかり知ること。そして不足分を民間保険で賄う」ことをお勧めするわけです。

 

しかし、保険に関してアドバイスをしたり、保険を販売する人によって、必要な保障に対する考え方が違っているのが現実です。ですから、保険加入を誰からするか?によって全く加入内容も変わります。※本来あまり違っていてはいけないと思うのですが…

 

例えば、数カ月前お会いしたとあるFPさんは、確率論で考えていらっしゃいました。

 

・長期入院は確率が低いので短期入院に備える方が良い。

・がん保険はがんでも平均的な治療費は年間50万円も掛からないので診断給付(がんと診断されたら一時金を受け取れる特約50~200万円くらいが多い)の特約で良い。

・死亡保障は若くして死ぬ可能性は低いため、掛け捨てではなく貯蓄性もある終身保険で良い。(その場合掛金は高くなり万が一時の保障は低い※その方は既婚男性でも1000万円~2000万円程度で提案するしているようでした。また外貨建てといって米国ドルで運用される商品を勧めているようです。

 

つまり、このFPさんから加入する方はこんな保険に加入しています。

・死亡時1000万円~2000万円の米ドル建て終身保険(将来の老後資金にもなるという提案)

・医療保険は短期入院重視で特約にがん診断一時金や3大疾病一時金の特約をつける

 

考え方としていかがでしょうか?

 

確かに、死亡する可能性よりも長生きする可能性の方が高いですし、長期で入院したり療養する可能性も低いです。また、がんでも平均的な治療だけを行う可能性も高いかもしれませんね。

 

しかし、私はこういった考えに立ちません。

なぜなら、保険とはそもそもどんな時に必要になるのか?という想像が欠如していると思うからです。

 

保険とは確率は低くても、そういった事が起こった場合に人生が転覆してしまうリスクをカバーするもの。と考えます。※リスクマネジメントというFPの学ぶ科目でもこれは基本です。

 

ですから、

・若くして亡くなったり、障害になって働けなくなった時の保障(長期入院や長期療養含む)

・若くしてがんなど重病になってしまった場合に、しっかり治すために治療費を気にせず治療に専念できるような保障。

は必要というのが基本の考え方であり、自分もそういった考えで保険に加入していますし、顧客にもお勧めしています。

 

こういう考えで保険を設計すると、掛金は安く大きな保障を得られます。(確率が低い=掛金は安いため)そして保険の掛金を安くしておいて、しっかりと他の手段で資産形成をしていく方法が良いと思います。

 

また、

・将来の資産形成

・短期入院費用

・がんや3大疾病での一時金

が必要なら、保険でなくとも良いと思います。

入院費用や一時金は貯蓄で賄う(貯蓄が無ければ保険を一時的に活用するのはありですね)

将来の資産形成は逆に保険では不利ですし、外貨建てというのも為替リスクがありますからそこも注意が必要です。保険でなければ賄えないものとそうでないもので考えることが大切ですね。

 

こういった災害時などはご自身の保険についても考えるきっかけにして、しっかりと確率が低くても損害が大きいものに備えて頂ければと思います。

コツはこうなったら大変なことになる!というものに保険を掛けることですね。※例えば自動車保険の加入目的の一番は人身事故ではないでしょうか?確率低いけど起こったら大変ですからね。

 

 

※最後に、今回ご紹介したFPさんやそういった考えを批判するものではありませんのであしからず。

 

今日もありがとうございました。

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

サービス内容

ライフ・デザイン・ラボについて