情報格差を生みそうな「経済対策」目に見えないものにも気をつけましょう!

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

ついに新型コロナによる「緊急事態宣言」がなされましたね。

 

とはいえ、遅かったという意見や強制力や罰則がないので効果に懐疑的な意見もあります。

 

また、経済対策も108兆円という金額だけ見ると凄いのですが、実際に支出される「真水」の部分は39兆円に留まるようです。

 

ヤフーニュース(夕刊フジ)4/7

「経済対策108兆円は“金額の魔術”!?識者「真水の部分は必要額の半分にも満たない」」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-00000016-ykf-soci

 

以下一部引用

108兆円対策について「金額の魔術という面もある」と語るのは上武大学教授で経済学者の田中秀臣氏。「日本経済の生命線を維持する真水の部分は必要額の半分にも満たないと予想される。所得制限を設けたために必要な人にお金がいかないという批判も高まりかねず、国民一律10万~20万円給付の方がみんな救われる」と指摘する。

引用終わり

 

給付金に関しては日経新聞にはこんな記事も

日経新聞4/7 「家計「減収証明」難しく 給付金、企業は手続き煩雑

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57786820X00C20A4EA1000/

 

以下引用

7日決定した緊急経済対策では、中小企業と家計向けに計6兆円超の給付金が盛り込まれた。資金繰りの厳しさが増す企業や家計から期待が大きい。ただ、準備には何が必要か、だれが給付を受けられるかなど複雑な部分が多く、申請窓口では混乱も予想される。支給開始は夏ごろになるとの見方もあり、対応が遅れれば企業や個人の安心感を高める効果が薄れる。

引用終わり

 

各国の経済対策を報道で見てきた国民にとっては、正直「?」な線引きがあり、それによって手続きは煩雑になってしまい、手間も時間も掛かる上にシステムにもコストが掛かるという、どう考えても効率が悪い対策になってしまった感があります。

※中小企業や個人事業主の減収も減収しそうだから頑張って収益を作っている方には支給がないのも何だかなぁと思います。頑張ったもの負け的になってますものね~(汗)

 

やはり他国がそうしているように、国民全員に一律支給する方がスピードも速く簡単で公平感もあり、国からのメッセージ効果も高いので、この2週間から1カ月の自粛にも耐えようという気持ちになり易いと思うのですがいかがでしょうか?

 

また、消費減税に関しても触れられておらず、「戦後最大の危機」に対して「国民を守る」と言っていますが、結局「国民が頑張るでしょ」という感じが拭えません。

 

 

一方、中小企業に対しては無利子融資をしますが、雇用調整助成金と合わせて考えるとこちらは当座の効果はあるかと思います。

 

日経新聞4/7 「最長5年、元本返済不要に 地銀や信金も無利子融資」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57786040X00C20A4EE9000/

 

以下引用

政府が7日に緊急経済対策をまとめ、新型コロナウイルスの影響に苦しむ企業への資金繰り支援策が出そろった。柱は政府系金融機関だけでなく地方銀行などからも実質無利子、無担保で借りられる制度の新設だ。コロナ問題の長期化も見据え、返済開始を最長5年後に先延ばしできるようにする。苦境の企業のニーズに応える迅速な融資実行が引き続き課題だ。

引用終わり

 

とはいえ、記事にもある通りスピードが大事です。

 

また、給付金はかなり条件を渋ったのに、貸出に関しては緩くなっており、これを機に有利子負債を借り換えて無利子にしようとか、無利子だから借りれるだけ借りて運用に回そうという経営者も出てくるでしょうから(それはある意味仕方ないと思いますが)、結局は貸し出す金融機関にとっての支援になりそうですね。

 

こういった事態でも、情報を掴み「上手く立ち回る」ことで危機を好機に変える方もいれば、危機に飲み込まれてしまう方もいます。

 

とはいえ、こういった疫病や災害に対しても事では、情報格差による損得のようなものは出来る限り無くなるようにして欲しいものですね。※そういった意味でもこの複雑な経済対策には不満です。

 

皆様も情報格差にならないようにするためにも、今回の対策だけでなく、普段の生活に関わる制度などにも注意してみて下さい。

 

つくづく思うのですが、国の制度や法律そして金融は「知らない人は損をする」ものが多いと思います。そしてそれは「知らなかった」では済まされない事が多いので新型コロナもそうですが「目に見えないものにも」これを機に一層気を付けましょう!

※私もまだまだ知らないことも多いので日々学んでいます!

 

 

今日もありがとうございました。

 

 

あきたで出産・子育てガイドブックに取材記事が掲載されました。

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

サービス内容

ライフ・デザイン・ラボについて

NPO法人日本FP協会HP内の

私のページはこちらからどうぞ