日本で貯蓄から投資へシフトしない理由

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

欧州やアメリカでも新型コロナ感染の再拡大が起こっており、その影響で世界の株式市場が下落しています。NYダウも650ドル安となり新型コロナショック後に上げまくっていたIT系企業の株価も8月以来割高感もあり勢いも止まった動きになっています。

 

アメリカ大統領選挙を1週間後に控える中で、再度金融ショックのような事が起こらなければ良いのですが、日本でもマザーズ市場が急落しており、市場には不穏な気配が漂いますね。

 

さて、新型コロナの影響で私も県外に出れず、オンラインセミナーにかなり参加(先週は4つのセミナーに参加しました!)しているのですが、先週金曜に、一橋大学の藤田勉氏のセミナーを拝聴致しました。

内容はコロナショック後の株価の動きでは勝ち組と負け組がハッキリと出ているというデータを基に今後の資産運用・資産防衛の観点でのお話し、そしてアメリカのFP業界についてのお話しでした。

 

驚いた点として、アメリカの銀行で勝ち組になっている企業は、個人・地域銀行部門(所謂リテール部門)が業績を牽引しているという事です。そのため、日本では支店を減らしている銀行が多いのですが、支店を逆に増やし行員も増員しているという事でした。(2022年に400支店開設・3000人雇用計画)人口が増加している国という事もあるのでしょうが、デジタル化が進む中でもしっかりとしたビジネスモデルがあればこの様な展開もできるのですね!

 

また、FPに絡むところでは、アメリカではCFP(日本でも日本FP協会が発行している世界共通のFP資格)や公認会計士(アメリカのCFPの地位は高いですね!)になると、投資一任運用契約ができ(お客様の資産をFPが預り、運用ができる契約。預り資産の1%が手数料としてFPに支払われる契約が多いです)、その契約形態での運用資産が急増しています。

 

アメリカのFPは金融商品の販売手数料から残高報酬へと収入がシフトしており、それに伴い投資信託などの手数料が大きく下がっています。これは、FPと顧問客との利害が一致(運用が上手く行ってお客様の残高が増えるとFPの報酬も増える)するので非常に良いことですね!日本もこうなってくれると良いのですが、規制もあるため菅総理の規制改革に期待したいところです!

 

また、運用のロボアドバイザーについても解説があり、アメリカではロボアドバイザーは手数料無料や手数料が年0.35%など非常に低く、日本のロボアドバイザーは年1%手数料が多い事を考えると非常に高いともおっしゃっていました。アメリカではロボアドバイザーとFPのハイブリッド資産管理が当たり前になっていて、ロボアドバイザーは投資しかできないがFPは投資行動のアドバイスや資産管理(相続や税対策など)も併せてできるためデジタル化が難しい領域でもあるため重要視されているとの事です。

 

藤田氏は、日本で貯蓄から投資へのシフトが進まない理由として、

証券・銀行・保険など金融機関の営業員は、営業のプロであって、資産運用のプロではない。

その為、お客様本位のアドバイスより、自身の手数料を稼ぐ販売を優先している。

だからお客様が儲からない。儲からないから投資もしなくなるのは当たり前。

 

それに対しアメリカではお客様本位でアドバイスするので、単純にお客様が儲かる。

儲かるから貯蓄より投資という資金のシフトが起こったと指摘していました。

 

販売代理と購買代理という言葉がありますが、販売代理は金融機関の利益のために販売し、購買代理はお客様のためにプロとしてお客様の目的に合った商品を提案するという違いがあります。

 

独立系FPとは、お客様のライフプランや目標達成のために最適な金融商品を購買代理で提案する事や、相続・税金なども含めた人生全体に対するアドバイスを求められる責任ある重要な仕事だと再認識するとともに、やりがいのある仕事と気合も頂いたセミナーでした!

 

FPの商品力アップは自身の能力(人脈など外部の資源も含む)向上と肝に銘じ、日々成長していきたいと思います!

 

 

今日もありがとうございました。

 

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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