東京五輪はどんな「シンボル」になるのか?

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

今日720日は地元土崎の港まつりが開催される日ですが、新型コロナの影響で昨年に続き2年連続で中止(神事のみ開催で曳山運行などお祭り行事はありません)となってしまいました。

子供のころから大好きで参加させて頂いていたお祭りが開催されないのは非常に寂しいのですが、来年こそは日常を取り戻し、お祭りも再開できると信じたいですね。

 

さて、そんな「新型コロナ」との闘いですが、「東京オリンピックがコロナ克服のシンボル」(東日本大震災からの復興も)と位置づけて行う予定が、残念ながら逆に期待が失望に変わっているようです。

 

日経新聞 7/20 Web版 「トヨタの五輪CM見送り、 市場に波紋 NYダウ大幅安」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB00004_Q1A720C2000000/

 

以下引用

 

世界市場で突然、株売り・国債買いが強まっている。新型コロナウイルスのインド型(デルタ型)の感染拡大による景気下振れリスクに加え、「東京五輪はコロナ克服のシンボル」との期待が失望へと変わりつつあり、世界経済や日本企業の先行きに対するいくつもの不安が噴出している。

米長期金利も急低下

「我々はコロナに負けている。それがみんなを不安にさせている」。米株市場の著名コメンテーター、ジム・クレイマー氏は19日、最高位の五輪スポンサーであるトヨタ自動車による大会関連のテレビコマーシャル(CM)見送り方針を引き合いに、ツイッターでこう発信した。

19日の市場は「トヨタショック」の様相を呈した。米ダウ工業株30種平均の下げ幅は一時950ドル近く(2.7%)に達し、英独仏の主要株価指数の下落率も軒並み2%を超えた。米長期金利の指標となる10年物国債の利回りは一時1.17%0.12%も低下(価格は上昇)した。

20日の日経平均株価は大幅続落で始まり、16日に付けた年初来安値(27055円)が視野に入る。トヨタの決断を市場は「誰も知らない悪材料をトヨタは知っているのでは」という弱気サインと受け止めている可能性がある。

引用終わり

 

記事の通り、「トヨタショック」は世界に波紋を広げており、長期金利の低下(国債価格上昇)と株安を招いています。

 

アメリカのメジャーリーグオールスター戦でも満員の観客がマスクなしで観戦し、ヨーロッパでもサッカー欧州選手権が有観客でマスクもしていない方が多かったので、「コロナに対して勝利した」という印象がありましたが、実際はデルタ株の感染が拡大しておりまだまだコロナを克服したとは言えない状況かと思います。

 

また、日本ではもうオリンピック開幕が間近にも関わらず、東京は緊急事態宣言下であり、無観客、そしてスキャンダルに塗れた五輪になっていて、トヨタがオリンピックのCMを見送るのも気持ち的に分かる状況です(涙)

 

前回の東京オリンピックは戦後の復興の象徴になり、その後の大きな経済発展に向けた明るい五輪でしたが、どうやら今回はその経済大国日本の凋落の象徴になってしまいかねない状況ですね…

 

凋落しないためにもこれからの我々の頑張りが重要になりますね!

 

また、記事では「最大の不安」としてスタグフレーションを挙げています。

 

スタグフレーションとは、不景気の中の物価上昇であり、簡単に言ってしまうと、給料が上がらない(逆に下がる)中で、どんどん物価が上がっていく現象です。

 

実は日本はデフレと言いながらも若干は物価が上昇しており、給料が横ばいでも(若干減少していますが)税負担(消費税)と社会保障負担(健保・年金など)の負担が上昇しているので、現実的にはスタグフレーション状態ではあったのですが、世界的にその傾向になれば日本の状況も加速度的に悪化する可能性が高いので日本人こそ「最大の不安」として対策しなければいけない問題ではないでしょうか?

 

ではスタグフレーションに対してどう対処したらよいのでしょうか?

 

スタグフレーションでは、お金の価値は減少する(物価上昇)が起こるので、預貯金では資産は守れないでしょう。また、不景気化での物価上昇なので、金利はなかなか上がりにくいと思われますので(これはなかなか難しい問題ですが、一応経済理論としては不景気で金利は上げられないです)、一般的な債券投資での金利は期待薄でしょう。

 

ですから、リスク資産へのシフトをしなければ今以上に資産を守ることが難しくなります。

 

また、不景気で給料が上がらない中で、日本政府は増税もしてくる可能性もありますから、支出面でも家計を強くしておく必要があり、これはライフプランを立てることがより重要になりますね。

 

そして、会社員の方は副業や生涯現役という選択肢も現実的に検討しなければならないかも知れません。

 

何れにしても、複数の対策と選択肢を検討して、ご自身の価値観に照らし合わせて行動に移すことができるかどうかで、大きく人生が変わりそうです。

 

昔、海外から見たら日本は「降りのエスカレーター」と言われましたが、そのスピードがどんどん上がっていますね(汗)

 

コロナ対策やオリンピックなど、政府や様々な組織に不満が溜まってしまうことが多いですが、自分にできることにフォーカスして、将来に備えた取り組みをしていきましょう!

 

ご自身で対策したいという方はこちらもご参考下さい。

 

専門家と一緒に対策してみたいという方はお気軽にお問合せ下さい。

 

今日もありがとうございました。

 

あきたで出産・子育てガイドブックに取材記事が掲載されました。

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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