消費者物価指数の構成品目変更にみる時代の変化とライフプランの必要性

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

無観客で行われた東京オリンピックも閉幕し、夏の甲子園が1日遅れで開幕しましたが、新型コロナの感染拡大も収まりませんね(汗)

とはいえ、オリンピックは数々の感動を与えて頂きましたし、甲子園も球児にとっての夢の舞台ですから、無事に大会を終えて欲しいです。

 

さて、新型コロナの影響で昨年から「新しい生活様式」ということで、様々な事が変わりました。

マスク着用やソーシャルディスタンス、在宅勤務、県境を跨ぐ移動の制限などが日常化してきており、それによって当然消費スタイルも変わりました。

 

「消費者物価指数」の構成品目は5年に一回見直しをするのですが、この物価上昇率を図る「消費者物価指数」でも国民の消費スタイルの変更が大きく表れるようです。

 

2021810日 日経新聞 Web版 「スマホが「創造的破壊」 消費者物価に見る世相の変化」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB00010_Y1A720C2000000/

 

以下引用

総務省は820日に発表する20217月の消費者物価指数(CPI)で基準を改定する。5年に1度の改定では消費量が増えたものを加え、減ったものは除くというように指数の構成品目を入れ替える。この入れ替えは、人々の消費行動の変化という世相を映している。

CPIは家計の消費支出のなかで重要度が高い品目を選んで価格を調べ、消費者が購入するいろいろな商品やサービス全体の物価変動を示せるようにしている。15年基準から20年基準への今回の改定では30品目を調査対象に追加する一方、28品目を廃止する。さらに10品目については5品目に統合し、調査するのは582品目となる。

固定電話機、携帯型オーディオプレーヤー、ビデオカメラ、写真プリント代、電子辞書――。今回の入れ替えで廃止となった品目をながめると、スマートフォンによるディスラプション(創造的破壊)の威力が浮き彫りになる。

固定電話機で連絡を取り合うことはあまり無くなり、音楽のダウンロード先もスマホになってきた。静止画も動画もスマホで撮影し、プリントアウトはせずに保存するのが普通になりつつある。

電子辞書は2000年代に急速に普及したが、言葉の意味や英単語は今やスマホ片手に簡単に調べられる。業界団体のビジネス機械・情報システム産業協会によると、国内向けの電子辞書出荷は07年に463億円・280万台でピークを打ち、20年は155億円・75万台にとどまった。電子辞書は10年基準でCPIの構成品目に追加されたばかりだったが、10年で外れることになった。

過去にはもっと短命な品目もあった。高速道路の自動料金収受システム(ETC)車載器で、10年基準で追加されたが前回の15年基準で除かれ、「滞在期間」わずか5年だった。ETCの普及は進んだが、自動車購入時にオーディオなどとセットで取り付けることがほとんどとなりETC車載器単体での購入が少なくなったためだ。

自動車関連で今回、追加されたのはドライブレコーダーだ。あるカー用品チェーンの担当者は「あおり運転による事故がニュースになると、翌日の売り上げはとたんに変わる」と明かす。あおり運転の社会問題化が需要を押し上げた結果、調査品目に加わったのはまさに時代の変化を映している。

 

引用終わり

 

記事の通り、スマホによる創造的破壊が消費者物価指数の構成品目を大きく変えました、また、コロナの影響で通信や保険医療、在宅ワークの為か家具家事用品のウェイトが上がっています。

 

構成品目は実社会を見て、事後的に判断しているので、新型コロナの影響が今回大きく反映されたのですが、記事中でもいちよし証券のチーフエコノミスト愛宕氏が語っているように「何が真の姿を示しているかは難しい問題で、可能な範囲でなるべく実態に近づくという割り切りの世界だ」というのが本音でしょう。

 

しかし、時代の変化を示していることも事実であり、私たちが感じるべきは、「たった5年で世界は大きく変化している」という現実ではないでしょうか?

 

とすれば、10年後20年後にどう生きるかをしっかりと考えて行動する人とそうでない人では大きな格差が生まれてしまいます。今の常識でさえ10年後には通じないという事はあるでしょう(勿論全部ではありませんが)

 

先月、資産運用系のセミナーを行いましたが、公的年金の話しをしても、同じ年代の方でも反応は異なります。

 

30代の参加者の一人は「年金は仕組みを知ると自分が貰うときは期待できないから、自分でしっかりと資産運用しておかないといけない」という感想でしたが、同じ30代の方で「年金が出ないのはあり得ないし、もし出なかったら出なかったで、長く働けば何とかなると思う」という感想の方もいます。

 

アリとキリギリスの寓話のように、「冬が来るかどうかは分からないが、来た時に備えよう」という方と、「冬なんて来ないし来ても何とかなるさ」という方の考えの違いですが、寓話の結末からも将来に大きな差が生まれそうです…。

 

変化のスピードが速く、そして大きい時代では、その変化に対しても、「受け身」なだけでなく「能動的に備える」必要性が高まっていると思います。

 

ではどう備えるか?

 

その答えを導く方法の一つが「ライフプラン作成」です。

 

コロナ禍だからこそ、一度立ち止まって人生を考えてみてはいかがでしょうか?

 

ご自身でやってみたいという方はこちらをご参考下さい。

 

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今日もありがとうございました。

 

 

 

 

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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