外貨建て生命保険販売試験を受けて思ったこと

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

今日は外貨建て生命保険商品の販売資格試験を受けてきました。

 

これまでは業界統一の試験ではなく、保険会社毎に研修や試験を設けており、それに合格すると販売ができるというものでしたが、昔は一部の外資系保険会社のみが取り扱っていた外貨建てを国内生命保険会社も販売に力を入れており、結果として残念ながら「苦情の多い保険商品」になってしまったことから、業界統一の資格試験として導入されたという経緯があります。

 

苦情の内容は「元本割れ」に対する説明不足が多く、特に高齢者からの苦情や、高齢者家族からの苦情が多くなっています。

 

「保険」と名前が付いていれば、投資信託などよりも安心感があるためか、外貨商品でも元本保証があると誤解している方が多いのでしょう。同様に変額保険(こちらは投資信託などで運用する商品です)も「保険」とついているので安心される方も多くいらっしゃいますが、当然元本保証商品ではありませんのでご注意下さい。

 

とはいえ、販売する側の問題も勿論多く、通常銀行や保険会社、保険代理店などには「ノルマ」があるので、どうしても「売りたい」という気持ちが高く、本来であれば理解できていない方に販売できない商品と分かっていても売ってしまったという営業員も多いでしょう。

 

また、今回の試験内容を見ても、基礎的な知識を問う問題が多く、単純に知識不足で販売しているケースもあったかと思います。

 

リスク性商品に限らずですが、「理解できないものは買わない」が鉄則です。理解できなければ理解できるまで説明をしてもらったり質問をしたりすると良いでしょう。

 

金融庁としては「将来のじぶん年金として資産形成を促したい」という思惑があるので、試験問題の中に投資信託に関する問題もあり、販売する側に対して、顧客のニーズや知識・資産などに合った金融商品を勧められる(外貨保険だけではなくiDeCoやつみたてNISAや投資信託なども)ように育成したいのだと感じました。

 

但し、ここには事業の収益モデルという構造的な問題があり、現実的には難しいと言わざるを得ません。

 

まず、銀行も保険会社・代理店も基本的に「相談無料」であり、相談料を貰えない以上は「商品販売」するしか利益をあげられません。そして、銀行・保険会社とも事務所や人件費など維持コストも高いので、顧客のニーズ・利益を重視すると事業を維持することが難しくなってしまいます。

 

批判とかではなく、こういったことは他の業界でも同様であり、ビジネスでは当たり前です。

 

例えばトヨタの営業マンが、顧客ニーズを聞いて他社の車を勧めることはないのと同じです。※車や家などは目に見えるので自分に合っているかどうかを顧客が判断し易いのですが、金融商品は自分で判断は難しいのが問題です。

 

ですので、今回の試験を受けて思ったのは、

 

やはり、独立系ファイナンシャルプランナーは時代が求めている職業だ!

 

という事です()

 

相談料を払うという事に抵抗を持たれる方もまだまだ多いと思いますが、相談料を払う事で、「その道何年の専門家」が自分に合った「目に見えない金融商品」を選択して提案をしてもらえる訳ですから、その時間的(自分で調べたり勉強したり、複数の会社に行ったりする時間)コストや効果(保険であれば社会保障も考えて無駄のない提案や運用も自分のライフプランを実現するために必要な利回りを考えて具体的な提案など)を考えると正直「安い!」と思います。(相談者からはよくそう言ってもらえます)

 

また、例えば親の相続の問題など他の問題に直面した際にも相談できる専門家がいるという事も「安心感」に繋がると言って頂けます。

 

手前味噌ではありますが、先行きが不透明な時代だからこそ、独立系ファイナンシャルプランナーに相談して「今も将来も安心な家計」を創ってみてはいかがでしょうか。

 

それでも時間を掛けてでも、まずは自分で勉強してみたいという方はこちらもご参考下さい。

 

独立系ファイナンシャルプランナーと一緒に考えたいという方はこちらからお問合せ下さい。

 

 

今日もありがとうございました。

あきたで出産・子育てガイドブックに取材記事が掲載されました。

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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