FPの強みは「全体最適」

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

一気に寒さが進み、今年もゆっくりと紅葉は楽しめないかも知れませんね。

個人的に一番好きな季節が秋だけに、もう少し長く秋を楽しみたいところです。

 

さて、FPは保険や投資、住宅ローン、相続など幅広い分野を取り扱うのですが、ではFPと保険屋さんで相談の何が違うかと言えば、部分最適にならないことです。

 

部分最適とは、文字通り、保険相談したら保険だけで問題を解決するやり方ですが、これでは例えば将来の資金も保険で解決しようとするので、現状では利回りも低い上に途中で止めたら大損するため、日々の固定費が増加してしまい生活に支障をきたす場合があります。実際に保険で資産形成する層は給料も中々上がらない中で生活コストが増していき、満期まで保険を払えない方も多くいて、今まで頑張って保険払ってきたのに…という感想を持ってしまう結果になっています。

 

FPであれば、ライフプラン(人生全体)を考えて、必要な保険も検討し、将来資金は投資を活用することも検討でき、場合によってはその投資先は自分!(資格取得などで収入増加を目指す)という事もあり得ますし、当然そういった考え方で保険の加入内容も異なる訳です。(全体最適)

 

こういった全体最適を行うのがFPですが、そのため必要以上に金融商品を勧めません。なので保険屋さんは相談料無料ですが、FPはライフプランを立てるのに相談料が掛かる(当然手間も掛かります)のです。

 

しかし、この全体最適を図ることって凄く重要で、様々な分野でもその成果として無駄や無理が大きく軽減できると思います。

 

例えば、昨今問題になっている「エネルギー問題」もそうです。

 

日経新聞2021/10/22 Web版「再生エネ比率倍増、30年度エネ計画 具体策乏しく」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA219PZ0R21C21A0000000/

以下引用

政府は22日の持ち回り閣議で、国のエネルギー政策の方向性を示す新たなエネルギー基本計画を決定した。2030年度に発電量のうち3638%を再生可能エネルギーで賄う目標を掲げる。19年度の18%から倍増させる。50年の温暖化ガス排出量の実質ゼロをめざし、再生エネを本格的に大量導入していく。

改定は3年ぶりで、中長期の気候変動対策を示す地球温暖化対策計画や、50年までに実質ゼロにするための長期戦略なども決定した。

10月末に英国で開かれる第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)までに国連事務局に提出する温暖化ガスの排出削減目標(NDC)についても、地球温暖化対策推進本部で決定した。30年度に排出量を13年度比で46%削減する目標や方策をまとめた。

 

引用終わり

 

セクシー大臣小泉進次郎氏の思い付きで46%も削減する目標になった温暖化ガスですが、30年度の電源比率では19年に18%だった再生エネ(太陽光・風力など)を36-38%まで倍増させる計画になっています。しかし山林が多い日本の一体どこに今の倍の太陽光パネルを設置するのでしょうか?山林を切り開いたことで大雨による土砂災害などが起こっていますが、それでも太陽光パネルを設置する計画を止めないとか異常だと思います。

また、太陽光も風力も自然頼みの電源であり、安定した電力は確保できません。ドイツではフランスから原発発電の電気を買い、太陽光では余剰電力ができるのでお金を払ってでも隣国に売っているという状況であり、エネルギー政策ではドイツは失敗したと言われています。

 

原子力も6%から20-22%に3倍超にする計画ですが、新型の原発開発計画もなく、危ないからと言いながら昔の原発を稼働させるのは本末転倒な気もしますね。アメリカなど他の先進国の様に、新型で安全性が高い原発を作ると言った方が私としてはまだ受け入れられますがいかがでしょうか?

 

そして、石油エネルギーの火力やLNGなどは19年76%だったものを41%まで減らす計画です。たった11年でここまで減らすのですが、本当にできるのでしょうか?また、急激な温暖化ガス排出減少政策がエネルギー価格に影響を及ぼしており、日本の電気代が世界でも有数に高くなっていることが、工場の海外移転や日本の国力減少に大きく関与しているのも事実です。※こういったことも全体を考えていないと思えます。

 

そもそも、日本の温暖化ガス排出量は中国の10分の1以下であり、中国は毎年日本の排出量分の排出量増加が見込まれていて、更にはインドなども石炭火力発電を増やしているという事実もあり、日本がどんなに涙ぐましく頑張っても世界の排出量はどんどん増えていくのですが、そういった全体を見た議論は残念ながら見られません。

 

この様に、日本のエネルギー政策は部分でみれば確かに、石油燃料の発電を減らして太陽光や風力発電で温暖化ガスの排出が減るね!となるのかも知れませんが、日本の国土を考えると太陽光は環境破壊そのものであり、大雨での土砂災害が拡大する恐れがあり(実際熱海でも人が亡くなっている訳で)良いこと尽くめではありません。更には温暖化ガスが地球規模ではどんどん増加するので地球環境に取ってもそこまでプラスはないので、一体何のために頑張っているのかが分からないという結果になっています。つまり、日本全体・世界全体で見れば全然最適化が図れていないという残念な事実があり、その結果多くの無駄・無理が国民である私たちに押し付けられていますね…。

 

ではエネルギー政策をどうしたら良いか?と聞かれても私は専門家ではないので答えなどありません。

 

しかし、自分の専門分野であるFPとしては顧客の全体最適を提案することができます。

 

日本のエネルギー問題という大きな課題程ではないかも知れませんが、自身の人生の問題について漠然と不安があっても、本当の問題点に気付かず、「部分最適」をして問題を解決したと思っている方が多くいらっしゃいます。

 

「保険見直ししたいな」

「資産運用ってどうなんだろう?」

「住宅を購入したいけど予算は大丈夫かな?」

など、何か問題に気付いた際にはぜひ、FPに相談して「全体最適」をしてみてください。

 

ご相談・お問合せはこちらからどうぞ。

 

今日もありがとうございました。

 

 

あきたで出産・子育てガイドブックに取材記事が掲載されました。

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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