値上げラッシュだからこそ「節約」よりも…

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

今年も1か月が終わろうとしていますがいかがお過ごしでしょうか?

年初に立てた目標などの進展は予定通りですか?私は少し遅れ気味(汗)ですのでここから挽回します!

良い一年にするためにも頑張りましょう!

 

さて、昨年から物価上昇が様々なところで見られますが、今後もまだまだ値上げラッシュは続きそうですね…。

 

こんな時は家計を見直したいという相談も増えるのですが、日経マネーにこんな記事がありました。

日経新聞Web版 「値上げラッシュに備える 家計見直しプロの技」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB254580V20C22A1000000/

 

以下引用

総務省が発表した202112月の消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合)は前年同月比で0.5%上昇した。4カ月連続で上昇が続く。足元のCPIは携帯電話の大手キャリアが打ち出した格安プランの影響を強く受けており、それを除けば物価上昇率はさらに高くなるとの指摘も多い。

資源高などを背景に、光熱費もかさむ。品目別の価格指数を前年同月比で見ると、電気代・ガス代・ガソリンはいずれも10%以上の上昇率だった。原材料費の高騰で、食用油からスナック菓子まで、おなじみの食品の値上がりのニュースも相次ぐ。日々の暮らしに必要なものの価格が軒並み上がる中、家計の健全性を維持するには、支出の把握と無駄の見直しが必要だ。

家計の支出は、主に2種類に分けられる。毎月・毎年などの単位で一定の額を支払う「固定費」と、状況によって支出額の変化が大きい「変動費」だ。

家計の見直しはまず、固定費から始めるのが基本だ。固定費には支出額が大きいものが多い上、一度契約内容を変更すればその後はずっと費用が抑えられるため、支出の大幅な削減につながりやすい。

ファイナンシャルプランナー(FP)の長尾義弘さんは、節約効果が大きい「保険携帯電話通信料サブスクリプション(定額課金)サービス――3つを中心に見直すのがよい」とアドバイスする。

保険の見直しでは、家族全員が加入している生命保険などを棚卸し。保障内容や付加している特約を細かく確認しよう。医療費は公的保障でカバーできる範囲も広い。また、死亡保障は子供の成長などライフステージによって必要な備えも変わってくるので、定期的に見直すことが重要だ。

 

引用終わり

 

記事では総務省が発表している価格上昇が目立つ品目が出ておりますが、電気・ガス・ガソリン・食用油・小麦粉と生活必需品の値上げが目立ちます。

 

こういった値上げに対しては日常の節約だけではなかなか対抗が難しく、記事でも固定費の節約を訴えていますね。

 

そして固定費の代表として挙げられているのが「保険・携帯通信料・サブスク」です。

 

とはいえ、携帯通信料はかなりの方が見直しをしており、サブスクも秋田ではあまりサブスク貧乏!?の方はお見受けしません。ですので、この中では圧倒的に保険の見直しが効果的でしょう。

 

しかし、こういった記事を見て、「保険を見直そう!」と思った方も注意が必要です!

なぜなら、無料FP相談であなたの前に現れるのは、FPというよりも「保険屋さん」の可能性が極めて高いからです。

 

家計見直しは固定費の見直し→保険の見直しというロジックで保険見直しを勧めてきますが、保険を沢山売らなければ収入にならない訳ですから、人によっては結局「無駄な保険」を勧めてくる可能性があります。

 

特に注意したいのは、「貯蓄になる保険」と「医療保険の掛け過ぎ」と思います。

 

特に「貯蓄になる保険」は掛金も高くなりますので、将来のためと言って今の生活が苦しくなっている保険貧乏状態の方も散見されますし、赤ちゃんが産まれたからと学資になる保険に加入したはよいが、途中で払えなくなって解約し、結局損失を出してしまう方もいます。

 

また支払えたとしても、超低金利で保険商品の利回りはとても低いので大きく増える事も期待できません。そのため、各保険会社では米ドルなどの外貨建て商品や変額保険といって保険会社を通じて投資信託などで運用する商品の販売に力を入れていますが、外貨建て保険も低金利になってきており、インフレリスク(外国のインフレ率も考えてみましょう)や為替リスクがある以上、20年後30年後の資金として保険を活用するのは賢い選択肢とは言えないと思いますし、変額保険も投資信託でリスクを取るのであれば保険を活用する必要があるのかどうかを検討した方がよいでしょう。(保険会社の手数料は非常に高い上積立額をライフプランに合わせて変動させられないなど融通も利きません)

 

ですので、保険を見直す際にも公的な制度も確認し本当に保険で用意する必要があるのかどうかを十分に考えて見直しとよいでしょう。また記事にもありますが会社によっては付加給付といって公的な保障にプラスして保障される制度もありますのでそこも確認されると良いと思います。

 

また、節約節約では息も詰まりますから、記事の最後にある通り「聖域」は設けていいと思います。その際にも「聖域にも予算」を付けて、毎月いくらはこだわりや趣味に費やせるようにすると安心して使えると思います。

 

何にせよ、ライフプランを立てることで「いつ・いくら」の支出があることを把握しておくと安心ですし、目標にもなりますから、物価が上がったから「節約」ではなく、これを機会に「ライフプランを立てる」というきっかけにして下さい。

 

ご自身で立ててみたいという方はこちらもご参考下さい。

 

プロと一緒にという方はこちらからどうぞ。

 

今日もありがとうございました。

 

あきたで出産・子育てガイドブックに取材記事が掲載されました。

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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