地銀1県1行時代から考える

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

寒波の影響で気温が全国的に下がっており、秋田市でも最高気温でも0度を上回らない日が続いていますね。寒すぎて気持ちも冷え込みますが、光熱費の上昇もあり冬の家計も冷え込んでいるという方も多いのではないでしょうか?

 

さて、今日は神奈川県の地銀が1行になってしまうというニュースがありましたね!

 

日経新聞2023//26 「横浜銀行、神奈川銀行を買収「11行」首都圏でも」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB25DDM0V20C23A1000000/

 

以下引用

コンコルディア・フィナンシャルグループ傘下の横浜銀行は、同じ神奈川県内を地盤とする神奈川銀行を完全子会社化する方針を固めた。2月初旬にもTOB(株式公開買い付け)を通じた買収を発表する。神奈川銀の主要株主も応じる見込み。同一県内の地銀同士の再編で、神奈川県は関東で初めて「一県一行」体制となる。

コンコルディアFG26日、「当社の発表に基づくものではない」とのコメントを発表した。ただ、「神奈川銀行への完全子会社化に向けた株式公開買い付けを検討していることは事実」としている。

買収金額は数十億円規模とみられる。横浜銀と神奈川銀の両行は合併せず、神奈川銀のブランドは残す方向だ。

引用終わり

長引く低成長や低金利の影響で、銀行の本業である「融資」では稼ぐことができずに、保険や投資信託を販売して販売手数料を稼ぐ「手数料ビジネス」や直近ではコロナ禍での資金供給策「コロオペ」による利ザヤ稼ぎで利益をあげるビジネスモデルになってしまい、「もう銀行はいらない」や「捨てられる銀行」などの書籍も出たり、ビジネス誌でも「要らない銀行ランキング」が発表されたりと、銀行が岐路に立たされているのですが、神奈川県という大きな県でさえ「11行」時代になるようです。※都会故にメガバンクとも競合するとはいえ

 

秋田県でも地銀の支店がどんどん統合されており、一つの店舗に複数の支店名が入っていますが、今後は支店だけではなく、銀行の統合も進んで行きそうですね。

 

銀行はエリートが入行する会社というイメージがありますし、実際に高学歴の行員も多いのでしょうが、時代の変化に対応することができなかったのは何故でしょうか?

 

「もう銀行はいらない」の著者であり元銀行員でもある経済評論家の上念司氏はインタビューの中で下記の様に述べています。

 

以下引用

 高度経済成長の時代は、監督官庁の言うとおりにしておけばよかったのです。銀行からお金を借りたい人はたくさんいたので、堅そうな人に上から順番に貸していけばビジネスは安泰。ですから、銀行の中では預金を集めてくる営業マンが最も偉かったわけです。

 そのモデルが1973年に崩れて、企業も成長も一段落し、借り手が少なくなってきた。そうすると今度は融資する営業マンの地位が高くなった。これがバブル期まで続きました。この頃はゴルフの会員権や株を買うのに融資するくらいの無茶がまかり通っていました。

 その後、バブルが崩壊すると、今度は運用難の時代。債券ディーラーの地位が高くなり、リーマンショック後は、今度はまた融資を増やさなければならないということで、債券ディーラーと融資部門の戦いが始まります。私から言わせれば何の主体性もない後追いしているだけの経営だということです。

 

引用元:FinTechジャーナルhttps://www.sbbit.jp/article/fj/37058

引用終わり

 

記事では、今後地銀の統廃合が進み、システムも統廃合され10個弱のくらいの銀行システムに統廃合されていくのではという予測もされていますが、正にその通りになってきています。

 

そして、引用した言葉は、個々人のライフプランにも当てはまるところが多いのではないでしょうか?

 

高度経済成長期の常識のまま、「いい学校出ていい企業に努めれば老後も年金と退職金で安泰」という考えで生きて行けばよかった時代は崩れておりますが、まだまだ大丈夫と思っている30代~50代も多く、主体的に「どう生きていくか(ライフプラン)」を考えている方は非常に少ないのが現実ではないでしょうか?

 

本来は頭の良い行員が多いはずの銀行でさえ、主体的に考え行動ができずに、時代の潮流に乗り遅れてしまい衰退していっておりますが、こういった事例も私たち自身に置き換えて、これからの時代に合った戦略を立てなければ、自分らしく生きることも難しくなってしまうのではないでしょうか?

 

あなたも2023年を自分らしく生きるための「ライフプラン元年」としてみてはいかがでしょうか?

 

ご自身で立てたい!という方はこちらもご参考下さい。

 

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今日もありがとうございました。

 

 

 

 

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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