こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの土田です。
将来のお金のこと、特に「マイホーム」は人生で一番大きなお買い物だけに、悩みますよね。
今回は、簡易的にではありますが、住宅購入の予算を検討する計算方法をお伝えします。
日本の中小企業のサラリーマンの平均生涯年収は約2億円程度と言われています。40年で均すと500万円です。※秋田の平均年収より高目ではありますが…。
そこで、こんなモデルケースで考えてみたいと思います。
【モデルケース】
夫:35歳(年収500万円)
妻:30歳(パート年収100万円)
お子さん:2人(3歳と1歳)
このご家族が、旦那さん(夫)が65歳で定年するまでの「30年間」で、どれくらい住宅にお金をかけられるか、一緒に「引き算」で考えてみましょう。
大切なのは、税金や社会保険料が引かれる前の「額面」ではなく、実際に使える「手取り」で考えることです。
旦那さん(年収500万円)の手取り 家族構成などにもよりますが、税金や社会保険料を引くと、手取りはざっくり「約390万円」ほどになります。 390万円 × 30年 = 1億1,700万円
奥様(年収100万円)の手取り パート年収100万円の場合、税金や社会保険料(夫の扶養内)はほぼかからないため、手取りは「約100万円」です。 100万円 × 30年 = 3,000万円
ご夫婦の30年間の手取り収入は、合計 1億4,700万円 となります。
※退職金がある場合は足してください。
次に、この手取り収入から「必ず出ていくお金」を引いていきます。
お子さん2人の教育費 文部科学省の調査(令和3年度子供の学習費調査など)によると、幼稚園から大学まですべて公立(国公立)だとしても、1人あたり約1,000万円かかると言われています。 2人分で 約2,000万円
今の生活費(住宅費は除く) 仮に月15万円で生活しているとすると、30年分で… 15万円 × 12ヶ月 × 30年 = 5,400万円
その他の大きな支出 車の買い替え、車検、家電の買い替え、家族旅行、趣味など。仮に「年間100万円」は見ておくとすると、30年分で… 年間100万円 × 30年 = 3,000万円
支出合計は、2,000万 + 5,400万 + 3,000万 = 1億400万円 です。
1億4,700万円(収入) - 1億400万円(支出) = 4,300万円
この「4,300万円」全額が、今回のモデルケースで住宅購入(頭金+ローン総額(金利分含む))に回せる金額でしょうか?
老後資金は(2000万円必要と言われてますね)?物価上昇は?増税されたら?
そもそも子供が大きくなったら生活費も増えるし…私立の大学や県外に進学したら…などなど。
そう考えると「4300万円」で住宅を購入するのは得策ではありません。
更に35歳で35年ローンを組んだら、支払いは70歳まで続きます。定年後も続くローンの支払いと、老後の生活資金と考えると不安しかありませんね。
とはいえ、実際にはこういった状況で住宅を購入している方が多くいらっしゃいます。
購入してからでは遅いので、こういった簡易的でも計算しておくことが大切です。
簡易的なものでなく
「うちの場合は、もっと具体的にどうなるの?」
「分かりやすく『見える化』して、安心したい」
「もし予算が厳しいなら、どう改善したらいいか知りたい」
そう思われた方は、ぜひ一度、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
ご家族が安心して暮らせる未来を、一緒に考えていきましょう。
今日もありがとうございました。