コロナ禍の日本を襲うスタグフレーション

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

アメリカの12月の消費者物価指数が7%と11月の6.8%も超えました。原料高によるインフレが続いており、デフレが続いてきた日本にも影響が出始めていますが今後も更なる値上げが続きそうです。

 

日経新聞2022/1/14Web版 「食品や運賃に値上げ波及 12月企業物価8.5%上昇」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB13EII0T10C22A1000000/

以下引用

個人向けの小売価格にも値上げの波が及んでいる。世界的な商品価格の高騰を背景に、日銀14日発表した202112月の企業物価指数は前年同月比8.5%上昇。企業は客離れを恐れ、消費者向けの値上げをためらってきたが、最近は食品や外食、日用品などコスト高が直撃するモノで値上げが相次ぐ。上がりにくかった物価に変化の兆しが出ている。企業物価指数は2111月に9.2%上昇し、オイルショックの影響があった198012月(10.4%)以来、41年ぶりの伸びを記録した。12月は小幅鈍化したが、記録的なインフレが続いている。

円安の影響も相まって、輸入物価指数(円ベース)の上昇率は41.9%と前月(45.2%)に続き記録的な伸びとなっている。石油など川上での価格高騰が際立つが、最近は鋼板や建設用木材、生産用の機械といった中間財にも値上げが広がってきた。

コスト高が顕著な分野では個人向け商品の値上げも増えてきた。キユーピー3月にマヨネーズやドレッシングを値上げする。原料の食料油は「過去に経験したことのない高値」(長南収社長)で、物流費も上昇したことに対応する。大王製紙はトイレ紙など家庭紙を322日の出荷分から、15%以上引き上げる。燃料や包装フィルムの費用が上がり、値上げ幅は過去最大だ。4月にはパナソニックが照明器具を、LIXILはトイレなど住宅設備を値上げする。

サービス業でも値上げの動きが出ている。うどんチェーンの丸亀製麺は12日から全国の店舗で主力製品を1030円値上げした。牛丼大手でも値上げが相次ぐ。食材価格の高騰に加え、人手不足も響く。ユニクロを展開するファーストリテイリングも「商品によっては値上げせざるを得ない局面になってきた」(岡崎健最高財務責任者)。東急電鉄は2023年の運賃値上げを国土交通省に申請するなど業種に広がりもみえつつある。

企業の姿勢の変化は日銀が12月に調査した全国企業短期経済観測調査(短観)にも現れている。販売価格が「上昇」と答えた割合から「下落」を差し引いた価格判断DI(指数)は全規模全産業でプラス101991年以来の高水準を記録した。先行きはさらに物価が上がるとの回答が多い。

 

引用終わり

 

この様に記事では企業物価指数の上昇分を価格に転嫁し値上げを行う企業が増加していると伝えていますが、これは私たちの生活にとって大きな影響がありますね。

 

単純に物価が上がることもそうですが、こうなると企業もコストカットをしなければならず、外国での生産や人件費の削減を考えなければなりません。

 

そうなれば給料は増えないのに物価は上がるという状態になり、俗にいう不景気下のインフレである「スタグフレーション」になってしまい生活が非常に厳しいものになってしまいます。

 

以前から「このままでは日本は近い将来スタグフレーションになる」と予測されていたことがいよいよ現実になってきました…。

 

物価が上がるということは、それと同じくらい給料が上がり、銀行の利息も貰えないとどんどん貧しくなってしまいます。

 

給料の上げ下げは残念ながら会社員や公務員など一般的にはコントロールできません。

 

であれば、お金にも働いてもらって、物価上昇よりも高い金利を得られるようにするのはもはや必須だと思います。

 

また、この物価上昇という現象は、一般的に年数%ずつの変動のため、痛みを感じにくく、よく「ゆでガエル」の例話がありますが、ゆっくりと着実に生活を厳しくしていくものです。

 

ですから、「物価は上がったけどこれくらいなら大丈夫」と考えず、将来は更に物価が上がる前提で備えることが大切です。

 

最近のブログもかなり危機を煽っているように思われるかも知れませんが、残念ながらこれが現実です。(ご紹介している記事もそうですが、最近は日本の危機が現実化した記事が多い)私の考えとしては日本経済破綻論を今は取りません(現状では破綻確率は非常に低いので)が、格差拡大は間違いなく進行すると思いますし、貧困層が拡大すると思っています。※残念ながら事実そうなっています…

 

今年で事務所開設10周年なのですが10年前はまだここまで日本も衰退していなかったですし、コロナもあって衰退のスピードも上がってしまったと思います。

 

多くの方が、そういった危機に気付いて行動して頂けるようこれからも情報発信していきますが「分かっているけど」と行動まではしない方も多くいらっしゃるのも事実です。

 

そして「わかっているけど行動しない」は実は「行動しないこと」を選択していることであり、不安は消えないばかりか、不安な未来が現実化していきます。

 

ですからこれをご覧頂いていて、まだ「行動」はしていない方はぜひ小さくても一歩行動に移して下さい。※これを読んで頂いていることも行動の一つではありますが、もう一歩前に!

 

具体的な行動としては

 

   自分でライフプランや保険、経済、資産運用を学んで実行する。

 

   専門家に相談する

 

   ①と②の組み合わせ

 

   何もしない

 

になるかと思います。

   ③の方はこちらの書籍などもご参考下さい。

   ③の方は専門家を探してご相談下さい。

もちろん私への相談も大歓迎です。その際はこちらからお問合せ下さいね。

 

いずれにしても④だけは避けて下さい!お金が働くには時間が大きな武器になります!

 

今日もありがとうございました。

あきたで出産・子育てガイドブックに取材記事が掲載されました。

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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